Claude Code を使い込んでくると、じわじわ効いてくるのがリサーチのトークン消費です。

「このライブラリの使い方を調べて」「この記事の要点まとめて」——こういう調べ物を Claude に直接させると、入力も出力もトークンを食います。月末の請求を見てため息をつくタイプの人、いますよね(私です)。

そこで最近導入したのが NotebookLM × Claude Code 連携。海外で話題の「ゼロトークン・リサーチ」手法で、体感のトークン消費が劇的に減ります。今回はそのやり方を紹介します。

発想の転換:調べ物は NotebookLM に外注する

NotebookLM は Google の無料ツールで、ソースを投入するとそれを読み込んで質問に答えてくれる AI です。

発想はシンプルで、こうです。

  1. 調べたい資料(URL・PDF・テキスト)を NotebookLM に投入
  2. NotebookLM の中で質問を繰り返して、必要な情報を要約させる
  3. Claude Code には要約だけを渡す

ポイントは、NotebookLM の処理は無料ということ。つまり重い読解作業は NotebookLM に任せて、Claude Code には仕上げの実装だけをお願いする分担ができます。

従来 200 円かかっていた作業が 20 円で済む、くらいのインパクトです。

セットアップ:nlm CLI を入れる

Claude Code からコマンド一発で NotebookLM を操作できる nlm という CLI があります。これを入れておきましょう。

npm install -g notebooklm-mcp-cli
nlm login

ブラウザが開いて Google ログインを求められるので、普段 NotebookLM で使っているアカウントでログイン。認証情報が ~/.notebooklm-mcp-cli/ に保存されます。

スキルを入れると Claude が CLI を自発的に使う

nlm を入れただけだと Claude Code はこの CLI の存在を知りません。そこで「スキル」としてインストールします。

nlm skill install claude-code --level user

これで ~/.claude/skills/nlm-skill/ にスキルファイルが置かれて、Claude Code が自動で「あ、調べ物は nlm を使えばいいんだな」と理解してくれるようになります。

使ってみる

ノートブックを作って URL を投入

nlm notebook create "Claude Code セキュリティ調査"
nlm source add <notebook-id> --url https://example.com/security-article

複数URLを投入すれば、それら全部を読み込んだ「そのテーマ専門家」が爆誕します。

質問する

nlm chat <notebook-id> "この記事で推奨されている対策をリスト化して"

NotebookLM が読んで、要約を返してくれます。このやり取りは Claude のトークンを1つも消費しません

Claude Code に仕上げだけお願いする

要約が手に入ったら、Claude Code に渡して実装を頼みます。

NotebookLMで整理した対策リストをもとに、settings.json に反映して

Claude は要約だけ読めばいいので、元記事を全文読み込むより遥かにトークンが少なくて済みます。

効く場面

この連携が特に効くのは、こういう作業。

  • 新しいライブラリの公式ドキュメントを読み込ませる — 複数ページ投入して「認証部分だけ要約して」
  • 競合記事を大量に調査する — 10本の記事を投入して「共通点と相違点を出して」
  • 長尺の YouTube 動画を要約する — URL 投入だけで OK
  • プロジェクトの決定事項を長期保存する — auto memory とは別の「長期記憶」として使う

特に最後の「長期記憶」は地味に効きます。Claude Code のセッションはいずれ消えますが、NotebookLM に蓄積した知識は残り続けます。プロジェクト横断の知識ベースとして使えるんですね。

組み合わせで「2層の記憶」になる

Claude Code の記憶戦略を整理するとこうなります。

  • auto memory(~/.claude/projects/ 配下) — 短期〜中期。セッションごとの作業記憶
  • NotebookLM — 長期。プロジェクト横断の知識ベース

どちらも役割が違うので、並行して使うのが正解です。

注意点

良いことずくめに聞こえますが、いくつか前提があります。

  • Chrome をリモートデバッグモードで起動しておく必要がある場面もある(nlm の一部機能で)
  • Google アカウントでログインしていること
  • NotebookLM は完全無料ではない(ソース数やクエリ数に制限あり。ただし通常利用では十分すぎる量)

機密性の高いコードや社内資料を NotebookLM に投入するのは、当然だけどやめておきましょう。Google のサーバに載せることになるので、セキュリティ記事 の原則どおり「本番データと遊び場は混ぜない」を守ってください。

まとめ

NotebookLM × Claude Code は、重い読解を無料側に逃がして、実装だけ課金側に回すという分担の話でした。

一度セットアップしてしまえば、あとは Claude が自発的に nlm を叩いてくれます。毎月の請求が気になる人、調べ物の多い人には本当におすすめ。

次回は、もう一段トークン消費を減らせる秘密兵器「RTK(Rust Token Killer)」を紹介します。